梅雨時ということもあって、塗装がままならずなかなか進みません。
(てのは言い訳で、塗装以外にもやるべき事はまだあるんだけどね)
というわけで、番外編的に、ちょっと前の画像も交えながら改めてスケールのハナシなど。
このところ、1/48のイングラムに合わせてトランスポーターを制作中なわけですが、種車の都合で1/43のベンツ・アクトロスを使ってることはこれまでも触れている通りです。
ニッチな市場ながらコアなファンが存在するトラック・トレーラーのミニカーの世界では、1/48にいちばん近いスケールとしてメジャーなのが1/50か1/43。そしていかんせんニッチな市場すぎて高価なモデルが多いのと、流通アイテムが豊富なのは海外というのもあってなかなかちょうどいい種車が入手できず、たまたまジャンクで手頃な値段でゲットできたのが1/43だったから今回は1/43を種車にしてる、などというのも以前書いた通りです。
(余談ですが、「種車」って鉄道模型用語のようですね。昔ちょこっと鉄道模型をかじってたこともあって普通に使ってましたが、あまりカーモデルでは一般的ではないのですかね?)
が。
全然知らなかったのですが某量販店で海外の安価な1/50モデルが販売されてるということで、遅ればせながら1台ゲットしたのです。
こちらです。
"siku"ブランドの1/50アクトロス。
これがもっと早く入手できていれば…などとあれこれ考えてしまいますが、1/43を散々苦労して弄り倒してるので、今更後に引けるはずもなく。
それでもホントは1/43より1/50のほうが1/48にスケールが近いのは言うまでもなく、どこかもやもやした思いを抱き続けていたのです。
ほら。
1/43と1/50では、数値上も1割以上の違いがありますが、イメージとしてこんなにもサイズが違うものか、という感じ。
そんなとき、驚くべき情報が飛び込んできたのです。
「押井守ぴあ」というムック本。
この手のムックにしてはわりと充実の内容で、あまり期待せずに買ったのですが思いの外よい資料でした。そして、この本に掲載されている押井守インタビューの中に、ある注目すべき事実が語られていたのです!!
それがこちら。
なんと!立ち用と輸送用とでサイズが違うですと!? 全く気付いてませんでしたよ。
「道交法の関係で1mくらい大きさが違う」とのこと。であれば普通に考えて、トレーラーに搭載されてるほうが小さいに違いありません。
イングラムの設定身長が8.02m。1/48では約16.7cmになります。
アバウトな計測ですが、1/48プラモは概ね表記スケールどおり。
ではこれが、現物が1m小さい、と考えるとどうなるか。
7.02m→16.7cmの縮尺を計算すると、なんと約1/42!!
劇中のフルスケールをモデルとした1/48スケールのイングラムは、トレーラー搭載用の等身大モデルのミニチュアとして考えた場合は、1/42スケールになるということ。
ならばトレーラーのスケールは1/43でむしろ正解だったのではないでしょうか。
近いアングルで撮影した画像でちょっと比較検証してみます。
ほぼどんぴしゃなバランス!!!
もちろん、これも何度も書いてる通り、等身大モデルはプラモの元になった劇中CGモデルよりだいぶずんぐりしたプロポーションなので、「1/42」よりも横幅はちょいと広いです。
なので全幅ベースで考えるとトレーラーも1/50の方が印象は近いのですが、模型として見る場合、全長ベースでバランスが合ってた方がそれっぽく見えると思いますので、1/43がやっぱり正解ということに。大勝利です。
ということで、制作を始めて以来ずっと頭の片隅に引っかかってた「根本的に正しくないんじゃないか疑惑」が払拭されて、もの凄くスッキリです。
これで何の懸念もなく制作を続けられますね!
なんて言ってる側から別のアイテムに浮気したりしてるんですが……、そっちはさくっと終わらせる予定で着々と進行中なので、次回あたりはだいぶ進捗したところをお見せできるといいなと思ってます。
ではまた次回!
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