そもそもが超精密モデルを作ろうとしてるわけじゃないんだからさぁ…と毎度の自己突っ込みで妥協しようとも思いながら、とはいえ。
当初はそれこそ、ほどほど再現のお気楽モデルで楽しめればよし、ぐらいのつもりで始めたので、作り込みの度合いが各部でバラバラな感じになってますが。
前回記事へのコメントでご提案頂いた、マーカーパーツを透明樹脂で複製しながらLEDを鋳込む、というやり方がちょっと気になり、やってみることにしました。
パーツ複製はおゆまる+ポリパテでちょこっとやってみた経験があるぐらいなんで、まったく「その発想はなかった」状態でしたが、パーツ自体が3mmもないんで、シリコン型起こしてクリスタルレジンで…みたいな大がかりなことは要らないよね、と思ったらなんか出来そうな気がしまして。
ウワサに聞くUVレジンとやらを試してみようと、さっそくAmazonで購入したのがこちら。

ちょっと調べたら人気で定番のひとつらしいブランドのUVレジンと、同じく売れ筋らしい簡易なLEDタイプのUVライト。これだけ準備すればできる、という気軽さも手を出しやすいです。
おゆまるでマーカーパーツの型をとります。

つまようじの先にちょこっとUVレジンをとって穴に充填し、配線済みのLEDを突っ込んで、UVライト照射。

硬化時間は好条件で3〜5分とか書いてありましたが、サイズもサイズなのでUVランプをちょっと当てただけで、ものの数秒でLEDは固定されました。さらに念のためしばらく照射すると、数分も待つことなく型から抜ける状態に。
テストショット1号2号です。

ざっくり型取りしたままだったのとちょっとレジンが多すぎて、ランナー部分まで出来上がってしまいましたが、拍子抜けするぐらいに簡単かつスピーディーに出来てました。透明度も問題なさそう。
ちょっと型を削り、樹脂の量も少なめで量産試作。

いいかんじです。
さっそく点灯テスト。

びかー。
この画像ではよく分かりませんので、暗めに撮ったこちらで。

なんということでしょう!
ちゃんとマーカーパーツの中に灯体がある様子が、見事に再現できているではありませんか。
大成功です。
極小パーツを一生懸命加工した挙げ句に紛失したり破損したりでまったく使いものにならないという前回の無駄な苦労が信じられません。アドバイス頂いたyanさまには感謝です。
ちなみになぜ赤いマーカーなのにオレンジLEDなのかですが、実車では消灯時は赤く見えるのに点灯中はわりと橙色なんですよね。なので、その感じが出ればと。
LEDを樹脂に差し込む深さの加減がちょっと難しく、それによって出来上がりの見栄えが変わってしまうのですが、いくつか作ってバランスのいいものを選べば問題ないでしょう。
このサイズなら万が一の発熱も気にするほどではないでしょうし、なにより鋳込んだことでLEDの取り付けに関しては考慮しなくてよくなったので、パーツとしての組み込みの自由度が上がったのは大変有意義です。
ではまた次回。
この記事へのコメント
yan
上手くいったようでなによりです。
こちらは今のところまったくノープランの零式とにらめっこ
してるだけです(笑)
nuke_sve
手の遅いわたしにしては珍しく(笑)。
だいたいこういう時って材料だけ大至急買いそろえたまま放置プレイが常なんですが、UVレジンには前から興味はあったのもあり、ちょうどいいきっかけ頂きました。
いろいろ応用効きそうなので夢だけはひろがりんぐです。
yangmin
おゆまるでの型どりとUVレジンでの複製ですか!?
しかも硬化前にLEDを漬け込むとはナイスアイディアですね!!
自分も何かの時にと、100円ショップでUVレジンを入手したのですが、こういう使い方もあるのですね~。
仰るとおり、カタチは自由自在そうなので、是非パク…いや参考にさせていただきます(^o^)ノ
nuke_sve
初めての素材だったんでおっかなびっくりでしたが、思いの外簡単にできました〜。
特に電飾されるモデラーさんなら使えて損はない技法かも知れません。わたしもいろいろ試してもっと使いこなせるようになりたいところです。