下腿部のバランスをどうするかが定まらないので、取り敢えず首です。行き当たりばったり、気が向いたとこから手を着けていくスタイル。

大好きなキットではありますが、唯一と言えるぐらい明確に「不満」なところがこの首の角度。
横を向かせようとすると首をかしげる感じになってしまうのがちょっと変、ていうのもありつつ、そもそも人型メカの首はむしろ不自然なぐらいに機械的に水平に回転して欲しい。
軸の角度がね、良くないんですよ。

この斜めすぎる軸によって、上述の問題もありながらそもそも頭部がやけに前方に突き出しているようなバランスになっています。これも旧OVA版設定の残り香と言えなくもありませんが、もう少し落ち着けたい。
(そして、調べたら衝撃のもう3年近く前、別のお手つきで同じことやったまま放置してるのですが、そこは記事にしてなかったみたい? ていうかつい先日口を滑らした時と同じこと言ってて笑う。 →https://sve.seesaa.net/article/2022-04-20.html)
で、改めて。
左右モナカを接着してから軸の根本でカット。基部をガッツリ削って、ほぼ垂直になるように再接着です。

断面の少し白く見えてるところは、合わせ目部分で軸の脇に少し隙間が出来るところがあるので補強のために詰め込んだプラの破片です。
頭の角度が揃ってなくて恐縮ですが、ビフォアフ。

ほんのちょっとではあるんですけど、首を引いた感じになりました。
元は元である種の迫力があるポーズなので、演出としてはなしじゃないなとも思いますが、やっぱりAFTERの方が落ち着いた感じがありますね。
ただ…。
やってみて分かったんですけど、首パーツの後部と頭部ヘッドの内部構造が鑑賞して横を向けなくなりました…。なるほどー!そういうことですかー!ホントね、このキットちゃんと考えた結果こうなってるんだよ、ってことを思い知らされます。
とはいえこのままってワケにはいかないので首を削りましょう。また今度。
さて(駄文タイム)。
お察しの通り自分は、設定画や本編描写を正解とする「原典至上主義」者です。こんなにアレコレ確認しながら作ってる自称モデラーも珍しいんじゃないかと思いますけれども。で、その設定も本編描写も必ずしも整合性がとれてないどころかバラつきがあることのほうがむしろ多いので、整合性を担保しながら自分なりの回答を見いだしていく作業がとても難しく悩ましく、でもそれが楽しい、みたいな。なので、実際に手を動かしている時間よりも設定画等を検討している時間のほうが圧倒的に長いです。長すぎるぐらいに。なので手が遅い。
で、なにかとアニメ版の設定やアニメ本編を確認することがどうしても多いのですが、本来の自分のパト歴としてはコミック版の比重がかなり高くて。先日とある確認でコミック版を見返していたら、やっぱり自分のイングラム1号機の頭部ヘッド造形の好みというか印象として刷り込まれているのはコミック版なんだなぁと改めて感じました。もちろんコミック版はコミック版でコマや時期によってばらつきが多々あるんですけど、その中でも「コレコレ!」ってなるビジュアルがコミック版には盛り沢山です。
などと、どうでもいい個人の好みを語りつつ、念のため申し上げておきます。
ひょろ長いプロポーションを志向することについてネガティブな物言いをすることが多いですけど、足長アレンジや脚の延長改造を一概に否定するわけじゃないんですよ。「脚は長い方がカッコいい!好き!」っていう方が、ご自身の好みと信念に従ってそういうモデルを好まれたりご自身でキットの脚に延長工作を施されるんであれば、どんどんやればいいと思うし他人がどうこう言う筋合いじゃないです。
ただ、旧キット=プロポーション悪い→プロポーション改善=脚の延長、みたいな思考停止の脊髄反射的な物言いだったり、最近の作品が「そう」であることに引きずられて当時の設定画や本編など本来のニュアンスをないがしろにした「今っぽい」勝手で的外れなアレンジをさも良いことのように持ち上げるのが嫌いなだけです。
先日発表された35周年記念だという某商品、デザイナーが「徹底監修」した「一切の妥協の無い造形」で「劇中さながらのリアルモデル」なんだそうですけど、なんでそういうこと言っちゃうんだろうね。別にそう言わなきゃ「あ、"これ"は"こう"なのね」ってなるのに。
あー…!
滑り出した口が止まらない!!!
そういうブログですすみません。
気を取り直して。
悩みに悩んでいる下腿部、こんなことを始めました。

アンクルガード下部を厚めのプラ板で延長。
削り込んで、こんな感じになってきておりますけれども。

まだ途中なので今夜はこの辺で。
ではまた次回。
この記事へのコメント
yan
当時からの棒だけ中スカスカ改造が無難なんですかね。
いや、いい方法思いついた実践しませんが(笑)
にしても現ぶち氏と徹底改修程フラグワードねえすよね笑笑
nuke
実践、して見せてくださいよ!!!!!!!!!!(笑)
まぁ、ご本人が「徹底改修!」とか仰ってるとは思えませんので、安直なショーバイしか考えてない会社が権利の運用を担うとこうなる、っていう残念さしかないハナシですね…。
ただ(あんなロクでもない会社とはいえ)G社に窓口が一本化されたからこそ、ここ数年の商品化をはじめとしたあれこれの展開があり得ている、というのも多分事実で。
であればこそ、もっとちゃんとした会社が愛を持って大事にして欲しいな、とも思いますけれども。
さらに真面目に言えば、REBOOTを経てEZYへという流れの中で、二次元の嘘が通用しない3DCGで成立する、そしてその中でも二次元の嘘も捨てきれないであろう中でのメカ造形、みたいなところでは色々と難しいんだろうなということも理解できます。
そういうところがもう少し丁寧なコミュニケーションの中で説明されていれば受け止め方も変わってくるとは思うんですよね。
(などという好意的な推察が完全に的外れで、御大「そこまで考えてない」という可能性ももちろんアリはするワケですけれども…(^^;)