バンダイ1/60イングラム-6:大迷走の下腿部アレンジ

旧キット1/60イングラム、「どこまで手を入れるのかをこれでもかと迷いながらちょっとずつ進めてるけど、もう正解が全く分かんない中でこれはきっと正解じゃないんだろうなと分かってるけど進めていくしかないチャレンジ」続きです。

前回チラ見せした下腿部アレンジの一部、こんな感じになっておりました。
20250128_B_Ingram1_1.jpg
アンクルガードの造形をゴリゴリと変更しています。

前記事の通り旧OVA版設定テイストのアンクルガード、「三角」っぽいのが落ち着かなく見える要因ではということで、「角」を足してやろうとプラ板で下側を延長していました。
20250128_B_Ingram1_2.jpg
ズレてめちゃくちゃに見えるでしょうが、それも計算のウチ。
改修しようとすると悩ましさしかない曲面構成なので、直線的なプラ材でどうにかしようとするとめちゃくちゃ難しいんですよ。ましてや、正解が見えてないけどとりあえずやるしかないとエイヤで手を動かしている中では。
ガッツリ削りながらカタチを出していくしかないだろうなということは分かっていましたので、どう削るかをある程度イメージしながら「削りシロ」を確保するために厚めのプラ板を使っています。

画像右は、その方針に向けて裏側にも削りシロを確保するために、曲面だらけの中でギリギリどうにかプラ板を貼り足せる平面を確保できそうなところをヤスって端材を貼り付けている様子。そしてとりあえず貼ったら、あとはもう削る!
…の結果が最初の画像なんですけど、削り始めた途端に後悔しました。
当時モノのキットらしくどうしてもエッジの「ダルさ」があるんですけど、特にラインが曖昧なこの辺、ちょびっとヤスってエッジ出してあげるだけで見違えるんですよ。元のバランスのママでも少し整えるだけで全然見映えが変わるな!となりまして。ただもう、始めてしまったのでやるしかありません。ゴリゴリと削ります。
ふんわりと一体化してしまっているアンクルガードに別パーツ感を出すための工作です。

ただこの辺はもういろんなところが影響しあってて全体的なバランスを考えないとなので、アンクルガードばっかり弄ってても「見えて」きません。
脛の上下を2mmのプラ角棒で延長。ここ、縦横の比率の違い以外で明確に新旧設定で異なっているポイントで、新設定だとどっちももう少し長めに張り出してるんですよね。
20250128_B_Ingram1_3.jpg
ここも「削りシロ」が多い方が作業しやすいだろうというのと、外装自体の位置を2mm上げたから、というので2mm角のプラ材にしたんですけど、ちょっとオーバーすぎて削るのが大変でした。適切なサイズを見極めるの大事…。

で、こうです。
20250128_B_Ingram1_4.jpg
元キットが台形状に末広がりなラインだったのを少し下端部で絞りつつ、上部も同様に絞り込んでシャープ感を…という意図(かつ、同志いわくの「グラマラス」なラインってこういうことじゃね?も含めて…)ですが、どこまで上手くいってるのかは自信がありません。


アレコレ悩んでいた結果、コンセプトとして「極端にキットパーツの原型を留めないほど弄るのはナシ」と決めまして。
一度は、もっとガッツリと全体のバランスを新設定に近づけるために膝〜脛前面パネル〜アンクルガードまで全部切り離して形状を変更しようと考えたりもして、だからこそ脛パネルを切り離しても位置決めができるように外装の位置を上げた時にメンドクサイのにわざわざダボ位置から変更していたんです。
紆余曲折の末にそれはやらないことにしたのに、結局こんだけゴリゴリに削ってたら一緒じゃねーか…とも思いつつ、ちょっと足してちょっと削る、の範疇にギリギリ収まる程度の工作をしているつもり…。しかしそれ故に、キットパーツの削り込みだけでは限界もありまして悩ましさが止まりません。


現状と元キット比較です。
20250128_B_Ingram1_5.jpg
アンクルガード下に貼り足したところ、逆に主張しすぎな気がしたのでせっかく伸ばしたのに大半を切り飛ばし削った結果、元パーツもちょっと短くなってしまっていてここは明らかに失敗(言わなきゃ分かんないかもですけど)…今後に生かしましょう。
とはいえトータルでは良くなってる…と思いたい。

ただ、元キットを極力生かす、というコンセプトのわりにアレコレと手を入れた結果、逆にキットパーツのままの部分、特に脛前面パネルなんかの「そのまま感」が少し悪目立ちしてしまっているようにも思います。やるなら徹底的にやれよ、という気にもなってきますが、やっぱりそれは躊躇してしまう…けど膝アーマーはこのままじゃダメだろうな…とウジウジ。

足部をアップで。
20250128_B_Ingram1_6.jpg
いわゆる「スリッパ」部分、幅詰めする方が多いのわかるわー、てなりましたけど、元キットの大きめなニュアンスは残しておきたいのでこれで良かったのだと思いながら、ここもある程度の「面出し」的なヤスリがけをしてちょっとシャープになったらそれだけで全然印象変わるやんけ!というのが上の比較画像でも伝わるかと思いますが、どうでしょう。
であればこそ、上述の通りアンクルガード周りも面出しだけでやっぱり良かったんじゃないか…、あの時「これでいいじゃん」って思ってたじゃん…とまたウジウジ。


進捗してる実感はありながらも全く自信がないので、こんな比較を久々に。
20250128_B_Ingram1_7.jpg
いやー、池の中から女神が現れて「そなたの落とした"イングラム"はどっち?」って訊かれたら迷う余地はありません。MODEROID版がお好きな方には申し訳ないですけど、モデ版はやっぱりドコをとってもピンとこないアレンジが気に入らないです(個人の好み論です)。
色々おかしいことになってしまってる気がするウチの旧キットのほうが遥かに「イングラム」ですわ!と信じるしかありませんな。

で、下半身でコレなら上半身はどうするつもりなんだ自分…と心配になってきますけれども。下半身ほどは悩まない、ハズ…!!
ではまた次回。

この記事へのコメント

  • yan

    おお~、女神様に右です!という位良くなっておりますはい。
    でも自分の思うグラマラス感は極端な話もうだらしないまで末広がってる
    MG的な感じですかねどちらかというと。

    アレは踝周りはいいけど膝回りが絞りすぎなんですよ惜しい。
    と靴部分が違う。
    という目で見た時nuke足は綺麗にまとまっていて良いですが自分判定
    だとまだ気持ちスタイリッシュかなと思います。
    なのといつもの角度問題で真横から見ると最高ですが正面が細目でそれがスタイリッシュ感を感じるのかもしれません。
    2025年01月29日 09:32
  • nuke

    >yanさま
    わーい褒められたー(^^

    そしてなるほどグラマラスはそこですか。
    確かに末広がりラインによるある種の「安定感」あるプロポーションもまた、イングラムの魅力の一つではありますな。とはいえ、カッコよさとのバランスにおいてソコの匙加減はなかなか難しいところですねぇ。

    で。
    >正面が細目でそれがスタイリッシュ感
    言ってしまいましたね(ニヤリ。
    アンクルガードをガッツリ削ったことで大分印象が変わってますが、正面から見ての膝下のシルエットに関しては、合わせ目消しと整面でヤスリがけした以外、ちょい足しはしてますがキットの形状はほぼ弄ってないんですよ。
    なので、そのスタイリッシュさはキット由来です。あれやこれや言われがちですが、そもそも十分にスタイリッシュでカッコいいイングラムになってるんですよこのキット!と声を大にして言いたい。
    まぁちょい足しやアレンジによってそれを強調してる部分はあるかとは思いますが、自分好みで弄った結果がキットの素性の良さを僅かなりとも引き立てられているんだとしたら嬉しい限りです。

    ただ、お好みとはちょと違う、も把握。
    考えてることはわりと近いのに、ホント好みが合いませんな(笑)。
    2025年01月29日 23:46