旧キット1/60イングラムほどほど改造製作、続きです。
右脚部カバー部の上側は「内壁」を囲めるようにプラ板を貼り足して外周を延長。

で、内壁側は一回り小さくしてこう。

MGやMODEROIDほか、ここの開閉を再現してる各種立体物と同じ解釈で構成しました。
ここもまた、設定だと描かれ方がざっくりしててよく分かんないんですよね…。それでいうと、一番早かったMGがある種解釈の基準になってる気がします。
ビフォアフ。

リボルバー収納部カバーのラインが、ちょい足しも含めてほぼ整ってきました。
そしてその分、他の3面のいい加減さがバレるという…。今度はそっちを揃えないといけませんね。玉突きで辻褄合わせが必要になるのが分かってたからやる気が出なかったんですよ。始めてしまったからにはやるしかない…。
そして、ここの辻褄合わせにおいてもう一つ触れなければならないのが、膝アーマーとの位置関係です。

脛のサイドラインは、膝より外側で収斂していなければおかしいのですが、そこも以前は「まぁよく見なきゃ分からんだろ」と誤魔化す方針でした。が、このリボルバー収納部のことを考えるとそうはいかないので、膝アーマー付け根側を削り込んでツラを揃える必要が出てきます。
パーツの厚みがシビアなので、膝アーマー付け根の内側にt0.5のプラ片を貼り足し、削りシロを確保しながらゴリゴリと形状出しをしつつ、脛サイドのラインも改めて整えました。
また一段と膝が細くなったので脚部のスタイリッシュ路線が加速しますが、膝周りの面構成については必然的に設定に近づいているので「良くなって」はいるハズ…。
てことで、ここまでの全体像です。

結構あちこち弄ってるわりに、全体の印象が大して変わってません…。
全体的なプロポーションは変えてませんし、元キットの素性の良さを可能な限り生かす方針からすると正解ではあるんですが、結局あれやこれやと弄ってしまってるなぁと感じてるワリにここまで変わって見えないとなると、いったい何をやってるんだという気になってきます。もちろん、細部を見比べればひとつひとつ全然違ってはいるんですけどね。
ほら、元がいいから…。じゃぁ元のママでよかったじゃねーか、という毎度のやつ。
などと考えながらも、ここまできたら細かすぎる微調整に突き進むしかありません。
特徴的なので絶対外せない部分がちゃんとパーツ分割で再現されていてとても嬉しい胸部の色分け、警察車輌のアイデンティティのひとつでもあるセンターのとんがり部分がキットでは成形がちょびっと甘いので、黒成形パーツの破片を貼り足してシャープ化しました。

ガンプラのアンテナのシャープ化と同じ手法です。とか言って、ガンプラのアンテナのシャープ化とかやったことないんですけど。
そして片側のペリスコープ周辺がなんか荒れて汚くなってるはご覧のとおり。
ここも定番工作、金型の抜き方向の都合で形状表現が不十分になってしまっているところを彫り込むやつをやってみてるんですけど、いかんせん細かいので加減が難しくなんか左右のバランスが…。で、削りすぎた気がするところにパテ代わりに削りカスを接着して誤魔化そうとしている途中経過です。
ところが、ふと思い立って確認したらこう。

分かりますかね。分かんないですよね。
キットの時点でここ、左右の対称が取れてないんですよ。サイドの開口部の高さも角度も微妙に違う。
いや、こんなところ誰が気にするんだ。1/60イングラムの改修例はいろいろと見てますが、ここが左右対称じゃない、なんてことを指摘してる人は見たことがありません。
でも気付いたからには…とも思いつつ、上手くいく気がしないんでさすがにここはほどほどに整えて終わらせましょう。
いろいろやりながら気になるのは、やっぱりこの時代のプラモの原型ってアナログ造形なんでしょうか。だろうなと思いつつ、だとするとかなり精度よくないですか、とも思うし、でもやっぱり左右で微妙にそろってない箇所が多すぎる。もちろん、全体として見る分にはまったく気にならない微妙な違いでしかないんですけど、ここまでじっくり見ながら弄っていると気付くことは多いです。
そんなこんなで、残された作業はいよいよ細かすぎて言わなきゃ分かんないところばっかりになってきましたが、定番加工もいくつか残ってますのでその辺はしっかり押さえたい。さっさとカタを付けたいところですが、まだまだ先は長いです。
ではまた次回。
この記事へのコメント
yan
最終的にどう令和版として着地するのかが見所ですね。
nuke
仕上げたときに効いてくる…といいんですけども…。
どうなりますやらです。